丸栄の伝統と文化
丸栄は昭和２８年７月、大阪中央卸売市場にほど近い一軒家で、奥平芳雄と支援者によって創業しました。当時は高度経済成長期の光明がさしてきた頃で、芳雄は北海道から長崎まで、毎日夜も明けぬ頃から現地の情報収集と商談を繰り返し、大阪におけるするめ相場の確立に貢献しました。経済成長によって輸入品が身近になる中、芳雄の長男であった嘉伸は早くから剣先するめやその他海産珍味の輸入を考えます。疑問や反対の声が響く中、信念と鞄一つを持ってタイやベトナム、中国に赴き、技術指導や貿易に邁進しました。これによって高級品となった剣先するめや海産珍味が身近になり、多くの人々が口にできるようになりました。これら先人の功績によって丸栄の基礎は築かれました。「珍味をもって食を豊かにする」この思いは変わらず、時代の要請に合わせて扱い商品を増やしながら、今後も貢献を続けていきます。

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